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City Lab Venturesインパクトマネジメント研究会(第4回)を行いました

シティラボ東京を拠点として活動するサステナビリティ特化型ベンチャーコミュニティ「City Lab Ventures(CLV)」では、コミュニティ内で課題の共有やその打ち手を学び合う取り組みも行っています。昨年度からは「社会的インパクトマネジメント(以下、IM)」に関する研究会を行ってきました。   第1回、第2回の研究会では、IMに関する全体像や実際のロジックモデル作成のポイントなどについて理解を深めると共に、CLV内でロジックモデルを実際に活用・作成しているメンバーから、作成プロセスや悩み事など、リアルな情報を共有しました。第3回の研究会では投資家の目線から見た期待や課題を踏まえてディスカッションを行いました。
8月2日に開催した第4回では15名が参加し、インパクトマネジメントとスタートアップをテーマに、一般財団法人 社会変革推進財団(SIIF)をゲストに迎え、この7月に公表された「インパクト企業の上場コンセプトペーパー」(以下、本ペーパー)を素材としてディスカッションを行いました。
本ペーパーは、世界30国加盟のインパクト投資家ネットワークであるGSG国内諮問委員会が発行、国内外6企業(Vital Farms/Coursera/Amalgamated Bank/TBM/カチタス/CureApp)のケーススタディを通じて、インパクト企業を「商品・サービス型」と「バリューチェーン型」に類型化した上で、インパクト企業が上場市場においてもインパクトを創出し続けられるようにしていくための提言をまとめています。   ベンチャー企業にとって1つの節目でもあるIPOですが、インパクトIPO自体はまだ事例も少なくモデルケースと言えるものはまだない、逆に言えば、日本のベンチャーがグローバルなモデルケースになれる可能性もあるようです。また、既に上場している企業がインパクト化していくことも十分にあり得ます。   ディスカッションでは、エクイティ調達に関して確立されたフレームワークがない現状や、情報開示におけるESGとインパクトの違い、上場後の株主の意向によるミッションドリフトといった現状の課題をふまえた上で、各社の知見や現場感覚を交えた熱心なディスカッションが繰り広げられました。   4回に渡った本研究会は一旦の終了を迎えますが、インパクト領域を推進していく企業や投資家との間のこのような対話を通じてエコシステム全体を成長させていく必要があり、今後ともこのような機会を検討していきたいと思います。
本研究会は忌憚のない議論ができるようにCLVメンバーと関係者に限定して開催していますが、研究会を通した成果は社会に還元していく予定です!(CLVの仲間として一緒に活動してみたいと思うサステナベンチャーの方はシティラボ東京の申し込みフォームからお問い合わせください)