2019.11.13 Sustainability Leading Brand Vol.1 〜 ネスレ(Nestlé)とサステナビリティ
■サステナビリティに力を入れることになった経緯
私たちに身近な「ネスカフェ」も、コーヒー価格の大暴落・過剰在庫という課題への対応として開発されたそうです。また、技術支援や資金・物的支援も併せた乳製品工場を設立することで、貧困地域で農家の生活水準や地域経済の成長と良質な原料の安定確保を両立する取り組みも、インドをはじめ10数カ国で取り組まれています。
■サステナビリティと共通価値の創造(CSV)
CSVとしての注力分野は、栄養、水、農村開発となっており、さらに、2030年に向け、子供たちの健康やコミュニティに暮らす人々の生活向上に対する支援、環境負荷ゼロを目指すための取り組みを進めています。
■グローバルと日本での取り組み
近年ではプラスチックの削減といった新しい課題もあります。「ネスカフェ」では2008年以来、紙の詰め替え容器への移行および改良に取り組んでおり、今年9月にも「キットカット」の外袋が紙パッケージに変更されました。日本で製造する「キットカット」製品は2022年まで、「ネスカフェ」製品は2023年までに、包装材料の100%をリサイクル可能あるいはリユース可能にするとのことです。
■CSVを進めるためのポイント
また、全社員のマーケティングの実践を推進する「イノベーションアワード」を実施しています。単なるアイデアではなくアクションが評価され、その実現のために上司も協力するしくみです。
■トークセッション・質疑応答
さらに、イノベーションアワードのような全社員参加型の取り組み、グローバルで共通に取り組むルールと各国の現状に合わせた柔軟な開発・コミュニケーションといった全体的な質の担保と個々の自発性を誘導する体制なども、参加した皆さまの参考となったのではないでしょうか。