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City Lab Venturesインパクトマネジメント研究会(第3回)を開催しました
シティラボ東京を拠点として活動するサステナビリティ特化型ベンチャーコミュニティ「City Lab Ventures(CLV)」では、コミュニティ内で課題の共有やその打ち手を学び合う取り組みも行っています。昨年度からは「社会的インパクトマネジメント評価(以下、IM)」に関する研究会を行ってきました。
第1回、第2回の研究会では、IMについて全体像やポイントなどの理解を深めると共に、CLV内でロジックモデルを実際に活用・作成しているメンバーから、作成プロセスや悩み事など、リアルな情報を共有しながらディスカッションを行ってきました。
4月13日に開催した第3回では7社15名が参加し、投資側の目線からのIMのポイントやベンチャーへの期待、課題などについてディスカッションを行いました。
まず、途上国での社会的投資の草分けであり、CLVメンバーでもあるARUNより、投資実施までの流れや事業プロセスにおけるインパクトマネジメントの進め方などを紹介いただきました。例えば、伝統工芸品の販売といった一見昔ながらのビジネスでもアプリを利用した事業管理や海外販路の拡大などでも事業を拡大しつつ女性のエンパワメントといったソーシャルインパクトを与えられる可能性を持ちます。一方、ベンチャーゆえに事業拡大やビジネスモデルの変化もあり、それに応じたKPIの見直しなどの課題もあるとのことです。
また、邦銀系初のインパクト投資ファンドを創設した新生企業投資より、子育て支援ファンドやはたらくファンドなどの事例を通してポイントを伺いました。経済性と社会性がトレードオフになるものではなく、正の相関関係がある事業を投資対象としていますが、両者には共通性も多いため多面的な調査(インパクトデューデリジェンス)を行ったり、事業評価と組織評価のフレームワークを組み合わせたりしているとのことです。
ディスカッションでは、たくさんある非財務情報の開示手法に対する考え方、社会起業家の発掘方法、リアルな空間とテクノロジーを結びつける中間支援的組織の可能性など、活発な議論が行われました。本研究会は、ベンチャー、NPO、投資家などバラエティに富んだメンバー構成となっており、ビジネスの現場でも各々のステークホルダーがどのようなことを考えているかという相互の学びの場にもなっています。この様な相互理解が、社会を前向きに動かしていくのでしょう。
本研究会は忌憚のない議論ができるようにCLVメンバーと関係者に限定して開催していますが、研究会を通した成果は社会に還元していく予定です!(CLVの仲間として一緒に活動してみたいと思うサステナベンチャーの方はシティラボ東京の申し込みフォームからお問い合わせください)