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【Event Report】U30企画:ワクワクするまち暮らしコミュニティフォーラム

U30とは?

「U30」とは、「U30がワクワクするまち暮らし」をテーマに、30歳以下の世代がまちへ関わるための「新しい入口づくり」、「新たな関わり、巻き込み」を考え、実践する団体です(随時メンバー募集中)。活動のひとつとして、対談企画を実施します。まちづくりや都市分野以外からそれぞれのメンバーがかっこいいと思うゲストをお呼びし、異なる分野の視点で楽しくまちで暮らすコツ、まちの関わり方、都市の楽しみ方を考えます。

ワクワクするまち暮らしコミュニティフォーラムの開催

U30では普段、地方創生に取り組むU30より少し年上のゲストをお呼びして、まちへの関わり方について議論したり、お互いのまち暮らしの活動や仕事を共有したりしています。
今回はU30のキャリア形成にテーマを絞り、初のU30主催のリアルイベントを3/24に開催しました。チーム内での役割分担含めて手探りしながらの企画になりましたが、結果的に30人以上の方にご参加いただき大盛況でした!
セッション1では、子育てと仕事を両立するゲストをお招きしてお話を伺いました。セッション2では、学生企業や大学への就職、兼業・副業、仕事以外での活動など、U30世代のキャリア観について考えました。最後に、U30メンバー・登壇者・参加者での交流会を行いました!話し足りなくなり20人以上で近くの居酒屋に駆け込むほどの盛り上がりでした(笑)

セッション1:働きながら子育てする生き方を知って考えるこれからのキャリア

最初のセッションでは子育てと仕事の両立にフォーカスしました。 2022年に育児・介護休業法が改正されたことで、世の中的に仕事と子育ての両立がしやすくなっています。実際に私は企業に入社してまだ1年ですが、育休・産休でお休みされる人や、早く退社して子どもを迎えにいく人を何人も見ました。育児に寛容な時代になってきている中、実際にどのように両立できるのか、人生の先輩方にお話を聞きました。 ガーデン・エクステリアデザインの会社経営と育児を両立する荒木さん、日系企業に勤めながら育児を両立する兒玉さん、フルタイムで仕事をしながら育児と学び直しのご経験をもつ小川さんをゲストにお招きしました!
個人的に特に印象的だったのは、起業することでむしろ育児をしやすくなったというお話です。造園の設計会社を起業して会社経営する荒木さんは、元々は神奈川で会社員をされていましたが、会社の往復6時間かかっており、育児をご家族の方に任せている状況でした。学生時代から起業を考えていた荒木さんは、お子さまが3歳のタイミングで起業したことで、時間のコントロールができるようになり、子育てがしやすくなりました。起業と育児は両立が難しく、遠くかけ離れた存在だと思っていましたが、むしろプラスに働いていることに驚きました!
また、小川さんは育児休暇の期間で勉強をされていたようですが、育児休暇だからと言って育児だけをするのではなく、キャリアアップにも使えるのだという気づきがありました。会社の意図とは違うかもしれないですが・・。言われてみれば会社には転職の準備をしていた人もいました。兒玉さんからは、充実した福利厚生と、周りからの理解があるため、転職は考えていないというお話がありましたが、制度の充実だけではなく、周りからの理解が重要であることに改めて気付かされました。いくら表面的には育休を促進している会社でも、上司や部署の「理解」によって全く事情が変わってくるため、会社選びの際は「理解」という定性的な要素にも着目する必要があると思いました。   私は25歳メンズで、まだ子育てをしっかりと考えたことはなかったですが、どうしたら自分が理想のキャリアを目指しながら育児ができるのかを考える貴重な機会になりました。

セッション2:U30からつくる、オンリーワンのオリジナルキャリア!

次のセッションでは、U30のメンバーの話を聞きながら、キャリア形成を考えました。今までは大学に進学し、安定した会社に勤め、定年まで同じ会社で勤め上げるというキャリアが王道だったかもしれないですが、昨今は起業や副業する人が増え、価値観が変わってきていると思います。   このレポートの作者である私も東急(株)という鉄道・不動産系の会社に勤めていますが、本業をしながら学生時代に興した会社を継続したく、企業選びの軸には「副業が可能かどうか」「フレックス制度があるか」などの軸を重視していました。これからはそれぞれにあった多種多様のキャリアがあり得るという考えがあり、セッション2を企画しました! シティラボ東京の運営をしながら、住民参加の公園WSや大学のリサーチアシスタントを行う西(にしさん)、「建築教育」をテーマに様々な活動を行う小川(かほさん)、不動産デベロッパーに勤めながら地方創生の活動をする篠永(しんしん)の3人によるトークセッションです。
各々がなぜ今の会社・働き方を選んだのかについて議論が行われました。18歳のときにいつかは地元の市長になりたいと思っていたしんしんは、就職の時に「市長になることは手段であって、街をよくすることができるのであれば、必ずしも政治家に縛られる必要はない」という考えがあり、現在の不動産デベロッパー業に決めたそうです。明確な目標をもちながら、突き進むことができていて、同期として本当に尊敬しています・・!   一方で、U30の代表でもあるにしさんは、しんしんのような目標直進型とは少し違いました。「就活はしない方がいい」という直感的な考えから、就活の時期に就活の波に飲まれないようにあえてトルコに行っていたそうです。マチトワという会社を立ち上げましたが、特に明確な会社の目標が決まっているわけではなく、何をしたいのかこれから模索していくとのことです。明確な目標がないことは悪いことではなく、にしさんのようにいかに挑戦し、トライアンドエラーを重ねているかが重要ですよね~!
かほさんは、にしさんともしんしんとも違う考え方を持っていて興味深かったです。「親が教師だったこともあり教育関係に興味・知識があった」「大学のときの身近な助手の方に憧れがあった」が教育関係のキャリアを歩み始めた理由でした。3人の議論から①課題意識 ②興味 ③憧れ ④直感 などのキャリアの入り口があることを学びました。同世代と比較することで、自分のキャリアの考え方を整理する良い機会になりますね。

まとめ

U30が企画した初のイベントでは、子育てと仕事を考えるセッションと、オリジナルキャリアを考えるセッションの2本立てで行いました。にしさんからも話がありましたが、キャリアを考える上では、色々な人の話に触れて視野を広げることが重要だと思います。人生に遅いということは一切ないと思いますが、個人的には20代には、目の前の仕事やプライベートに没頭するだけではなく、キャリアプランについて模索したいと思います。みなさんも、U30に参加したいという方は、ぜひお問い合わせください!一緒にまちへの関わり方やキャリアについて考えましょう!
文責:蔭山