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【Special Report】フロール元住吉 U30視察レポート

2024年9月7日、U30(シティラボ東京)のイベントにも登壇いただいた株式会社HITOTOWAが運営に入る神奈川県住宅供給公社の賃貸住宅「フロール元住吉」への視察を実施し、U30のメンバー計3名が参加しました。

こんにちは、U30 City Craftersの蔭山です! 神奈川県住宅供給公社さんの賃貸住宅「フロール元住吉」の視察について、報告します!
本件は、東急東横線「元住吉」駅から徒歩8分の立地にあり、住宅街として落ち着いた雰囲気の場所にあります。1950年代に建てられた団地の建替え事業により、2020年に出来た賃貸住宅です。

通常の賃貸住宅は、管理人が常駐していなかったり、常駐していてもほとんど接点がないことが多いです。しかし、本件は「守人」と呼ばれる感じの良いお兄さんやお姉さんが常駐しているんです・・!(笑)
有人管理方式をとっており、この「守人」が入居者のコミュニティを盛り上げてくれます!クリスマスイベント、ワークショップ、映画の上映会などを行っていて、何か困りごとがあったときは、受付にいる「守人」にふらっと相談することもできます。
下記のような「もりびと通信」や「イベントチラシ」が配布され、好きなイベントに参加することができるんです・・!

(出典:神奈川県住宅供給公社(2023),フロール元住吉事業説明, https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001584987.pdf)

ワールドカップの観戦会を開催したときには、観戦していたら周りに入居者が集まってきたようです~!入居者同士でのコミュニティが出来上がっており、何かあったときには助け合える安心感のある暮らしが実現できるので安心ですよね。

(出典:神奈川県住宅供給公社(2023),フロール元住吉事業説明, https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001584987.pdf)

このようなイベントを支える空間が「TONARINO」という地域交流スペースです。マンションの交流スペースは住人のみの使用などに限定され、地域との接点がなくなりがちですが「TONARINO」は、①入居者と地域の接点と②地域の暮らしのプラットフォームを目的としており、カフェ(食・話・働)、レンタルルーム(習う・教える)、地域の人が雑貨や本を展示・販売できるレンタルボックス(作る、売る)で構成されています。視察に行った際は、カフェが満席でレンタルルームではフラワーワークショップや子ども向けプログラミング教室が行われていました・・!地域にも愛されるマンションって素敵ですよね~。

<文責:蔭山>
コラム:地域とつながる「また住みたい」と思える賃貸住宅

賃貸住宅は分譲住宅と異なり、住人の入れ替わりが早く、コミュニティの形成や地域とのつながりは希薄になりがちです。今回視察を行なったフロール元住吉は、建替えを実施して4年ではありますがマンション内のコミュニティもいくつか立ち上がり、地域との交流も生まれはじめています。
住民に実施したアンケートでは満足度は高く、転居しても「もう一度戻ってきたい」と言う住人もいるそうです。コミュニティがあることが賃貸住宅としての価値となり、それが核となってエリアが発展していくことも十分考えら得る取り組みを視察することができました。