建築家 西田司氏× プランテックス山田耕資氏 デジタル技術と農の融合が生む都市の姿とは? 「人工光型植物工場」の可能性を探る
連続対談第9回のゲストは、新たな食糧生産技術のひとつ「人工光型植物工場」の開発・展開で注目されるスタートアップ企業、株式会社プランテックスの代表取締役、山田耕資氏です。人工光型植物工場はデジタル技術を駆使しつつ、ビルなどの屋内で光や養液を人工的に与え、主に水耕栽培によって野菜などの作物を栽培します。天候変動などの影響を受けることがなく、また省スペースで計画通りに運用できることから、都市部での効率的な野菜の供給が期待されています。コロナ禍で総菜などのテイクアウト利用が増え、加工用野菜の安定した供給が以前にもまして望まれている、といった背景もあります。
食糧の生産、ひいては農は私たちの命を支える重要な要素。これまで予測不能な自然の影響から免れられなかった農が一転、コントロール可能になることにより、都市部での食糧の供給のみならず、都市部やその周縁での物流や就農者の働き方までも変化をもたらすでしょう。その結果、都市部や周縁の姿はどのように変わって行くのでしょうか? 関連する空間や時間に新たに生まれるであろう余白も、農に関わるヒト・モノ・コトに影響を与えそうです。
そこで、第9回は山田氏とシティラボ東京のアンバサダー、建築家・西田司氏のおふたりに、デジタル技術と融合した新たな農が生み出す、これからの都市の姿について対談いただきます。
当イベントでは「ポスト・コロナを探る~ “スロー”シティにフォーカスせよ!」をテーマに掲げ、徐々に見えつつあるコロナ後の世界を、対談を通じてより具体化していきます。コロナ禍を経て現れるであろう人間らしい世界のキーワード“スロー”について、輪郭をさらに明確にする試みです。オリジナリティあふれる活動に取り組んでいる様々な分野の方々の力を借り議論を深めます。
【こんな人におすすめ!】
・ デジタル技術を駆使した最新の農について知りたい
・ 人工光型植物工場の発展がもたらす、都市の姿、人の暮らしを考えたい
・ コロナ後の都市のサステナビリティに興味がある
・ 変わりゆく都市や社会に求められるものを探りたい
[イベント概要]
・日時:2021年8月31日(火) 20:00〜21:30(19:55開場、15分ほどの質疑応答含む)
チケット販売締め切り⇒8月31日(火)18:00
・参加費:一般1000円、シティラボ東京会員・学生500円
・会場:オンライン(ZOOMを使用予定)
・ゲスト:山田耕資(株式会社プランテックス 代表取締役)
・ナビゲーター:西田司(設計事務所オンデザイン)、介川亜紀(シティラボ東京)
・主催:シティラボ東京(東京建物株式会社・一般社団法人アーバニスト)
[タイムライン]
19:55〜チェックイン開始
20:00〜開会・イベント趣旨説明、シティラボ東京の紹介
20:10〜対談 <50分>
21:00〜質疑応答<15分>
21:15〜まとめ<15分>
21:30 終了
[登壇者プロフィール]
◆ナビゲーター 西田司(にしだおさむ) 建築家、設計事務所オンデザイン代表、シティラボ東京アンバサダー
1976年生まれ。使い手の創造力を対話型手法で引き上げ、様々なビルディングタイプにおいてオープンでフラットな設計を実践する設計事務所オンデザイン代表。主な仕事に「ヨコハマアパートメント」(JIA新人賞/ヴェネチアビエンナーレ審査員特別表彰)、「ISHINOMAKI 2.0」(地域再生大賞特別賞)、「THE BAYSとコミュニティボールパーク」「大分県立芸術文化短期大学キャンパス」など。グッドデザイン賞審査員、東京理科大学准教授、明治大学特別招聘教授。著書に『建築を、ひらく』『オンデザインの実験』
参考:オンデザイン
◆ゲスト 山田耕資(やまだこうすけ) 株式会社プランテックス 代表取締役
2007年に東京大学大学院卒業後、ものづくりの生産工程改革で有名な㈱インクスに勤務。同社の民事再生申請時には、再生計画案を作成。2010年以降、日米計6社のベンチャーの創業に参加。2013年末に、人工光型植物工場と出会う。世界の食と農に革新をもたらす技術だと確信し、創業を決意。エンジニアリングの分野で卓越した実績・スキルを持つ4人のメンバーと共に、新しい産業を興すことを目指して2014年6月に㈱プランテックスを創業。
参考:株式会社プランテックス