2019.12.02 緑農住まちづくり国際ワークショップ
2019年12月2日、東京大学緑農住プロジェクト研究チームとNPO法人Green Connection TOKYOの主催による「緑農住まちづくり国際ワークショップ」が開催されました。ニューヨーク、トロント、ロンドンなどの海外を含む研究者、自治体職員、農家、住民など、110名を超える方々が集いました。
都市の中の「農」が見直されつつある
近代的な都市計画では、「都市」と「農地」は分離されるものとして考えられてきました。しかし、近年は農地や農的活動が都市の中にあることが再評価されつつあります。都市の中に「農」があることで、食糧生産や生態系、防災、景観、コミュニティなど、多様な効果が期待されます。
東京大学都市工学科では2019年度より、市街地と農地・緑地が混在したまちをどう考えていくか検討する「緑農住研究会」プロジェクトをスタートさせました。この日はその成果を公表すると共に、海外からの参加者も含めて議論を行い、海外の研究者から見た日本の状況についてコメントをいただく場です。
ワークショップでは、「食」「生活スタイル」「コミュニティ」の3つのテーマで、ポスターセッションとトークセッションが行われました。日本では高度成長期に農地が分割された結果として都市の中に農地が残るケースが多い、また、東京の緑地は7割が民有地であるなど、日本固有の事情もありますが、都市の中に「農」がある意味を国際的な視点からも再確認する場となりました。
シティラボ東京で開催されるイベントでは、「食」や「農」にかかわるものが徐々に増えつつあります。持続可能性を考える時に、専門家も生活者も共有しやすい大事なテーマなのかもしれません。
【イベント概要】
■日時:2019年12月2日(月)13:30〜20:00
■場所:シティラボ東京
■主催:東京大学緑農住プロジェクト研究チーム、NPO法人Green Connection TOKYO
後援:国分寺市、東京都農業協同組合中央会、東京むさし農業協同組合
協力:緑農住まちづくり研究会、こくベジプロジェクト検討会議、NPO法人 NPO birth
【プログラム】
1.ご挨拶、研究会紹介
2.食/Food(ポスターセッション、トークセッション)
3.ライフスタイル/Lifestyle(ポスターセッション、トークセッション)
4.空間デザイン/Spatial Design(ポスターセッション、トークセッション)
5.まとめ・閉会
6.交流会