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【Event Report】 03 キーパーソンに聞くこれからのサステナビリティ 〜サステイナブルシティサミット2020

■激動の2020年の先にある持続可能な都市の姿とは

2020年という節目に、持続可能な都市を巡る議論は新たな局面を迎えます。新型コロナウイルスの蔓延により、わたしたちの生活は大きく変化しました。今、改めて想像できる持続可能な都市とは、一体どんな姿をしているのでしょうか。 

2020年12月20日、シティラボ東京で(以下、CLT)は、持続可能な都市を模索する上で欠かせないトピックを集積し議論するサステイナブルシティ・サミットを開催いたしました。今年はオンラインで様々な分野のゲストスピーカーに登壇いただき、「まちづくり」と「ビジネス」という2つの観点からこの先目指すべき新たな「持続可能性」を模索しました。6つのセッションを行い、トータルで120名を越える方が参加しました。

オープニングセッション以降、本イベントの中盤は「ビジネスライン」と「まちづくりライン」の2つに分かれてディスカッションを進めました。

※プログラムの全体像は特設サイト参照
https://sites.google.com/view/citylabtokyo/


■シティラボ東京にはどんな人が関わっている?

シティラボ東京(以下、CLT)は、イベントやコワーキングスペースであると同時に、持続可能な都市・社会に向けて活動を行っている人が集うコミュニティとして、サステイナビリティという共通課題を持つ多様なスキルを持つ人が集うことで、イノベーションが生まれることを狙っています。これらの「人」にフォーカスし、活動を紹介していきます。今回は、サステナブルシティサミット(ビジネスライン)の中でのオンラインインタビューという形で4名の方に登場いただき、激動の2020年の変化もふまえて語っていただきました(聞き手:CLTスタッフ平井一歩、西昭太朗)。


■濱川智さん[SAMURAI Security株式会社CEO (CLT会員)]

デジタル技術を地域やスポーツ、SDGs推進などに活用する「応援テック」の取り組みを推進しています。昨年には富山で地域応援通過Yell、地方銀行と共同したFBCなどをローンチしました。

コロナ禍により実空間での移動制限される中、域内・域外を越えて価値やお金、情報、交流を促進するデジタルシフトの取り組みは、地方創生やSDGsの推進に向けて大きな可能性を持つと感じます。

濱川智
SAMURAI Security株式会社取締役CEO
絆・共感・愛情など、人間の根源的な欲求や深層心理に働きかける『相思相愛ビジネス』、『共創マーケティング』の専門家。日本のおもてなし文化の研究者の顔と、IT技術を駆使したテックベンチャー経営者の顔を持つ。エンゲージメントに関する著書・寄稿多数。

 


■吉高まりさん[三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社経営企画部副部長(CLTメンター)]

三菱UFJフィナンシャルグループの銀行、証券で兼務し、同社のプリンシパル・サステナビリティ・ストラテジストとして精力的に活動すると共に、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)での環境ビジネデザイン論担当、幅広い層に対して情報を発信し続けています。

今回のインタビューでは、最近の成果であるFRaU最新号(講談社刊。SDGsマネー号)の紹介と共に、ESG投資のから見たカーボンニュートラル、グリーンリカバリーの重要性を伺いました。来年にはSFCでの講義を社会人向けに集大成したグリーンビジネスに関する書籍も出版予定です。

吉高 まり
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 経営企画部副部長プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジスト、博士(学術)。
専門はESG投資とサステナビリティ企業経営、環境ビジネス・環境金融。国内外の気候変動分野を中心とした環境金融コンサルティング業務に長年従事してきた経験を活かし、現在はSDGsビジネス及びESG投資の領域に関する調査・アドバイス・講演等を実施。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科非常勤講師、中央環境審議会地球環境部会臨時委員。

■鈴木修一郎さん[ウェイストボックス株式会社代表取締役(CLT会員)]

「CO2の見える化で社会を変える」を理念に、CO2に関する国際規格SCOPE、CFP、排出権などに関する調査・コンサルティングを行っています。

社員数10名と小規模ながら、大手企業を対象としたコンサルティングのみならず、日本唯一のCDP気候変動コンサルティングパートナー、中小企業向けSBT(Science Based Targets)の認証第一号、国際的なイニシアチブであるBusiness Ambition for 1.5℃の一員など、CO2削減に向けて先導的な取り組みを推進しています。

鈴木修一郎
(株式会社ウェイストボックス代表取締役)
1975年埼玉県生まれ。事業会社を経た後、2004年環境コンサルティングを専門とする(株)リサイクルワン(現(株)レノバ)入社、主に不動産における環境デューデリジェンス業務に従事。2006年2月独立し、(株)ウェイストボックスを設立。2018年からは環境省が実施する脱炭素経営支援プログラムにおける窓口を担当。SCOPE3(※)の把握やSBT目標設定等の国際イニシアティブ対応の業務に携わっている。※Corporate Value Chain (Scope 3) Accounting and Reporting Standard

■山中聖彦さん[Vanguard Industries株式会社代表取締役(CLTパートナー)]

ハードウェアスタートアップとして、産学官の連携によるオープンイノベーション、テクノロジーの社会実装を目指すベンチャービルダー事業を行っています。海外のデザイナーやクラウドファンディングも活用する一方、国内の製造業とのネットワークも活用する独自のアプローチで、プロトタイピングやPoCを行っています。

最新の開発プロジェクト、AIペット型ロボット「MOFLIN」は、各種メディアにて取り上げられています。1月中旬にはまた新たなリリースを発信予定とのことです。

山中聖彦
(Vanguard Industries株式会社代表取締役)
IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社(現日本アイ・ビー・エム株式会社)にてコンサルタントとして企業に対する新規事業開発、ITシステム開発などプロジェクトに従事した後、2012年に独立し大手企業を対象にM&A、新規事業開発を中心とした戦略コンサルティングをはじめ、様々な業種業界における価値創出に取り組んでいる。これまでに日本、⽶国、新興国における事業開発、官⺠ファンドとの協業、政府とのプログラムの実施、財団での研究員として官⺠パートナーシップ構築など様々なプロジェクトを経験している。2016年にVanguard Industries 株式会社を設立。産官学の連携によるオープンイノベーション、テクノロジーの社会実装を目指すベンチャービルダー事業を行っている。

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