【Event Report】City Lab Venturesインパクトマネジメント研究会を行いました
シティラボ東京を拠点として活動するサステナビリティ特化型ベンチャーコミュニティ「City Lab Ventures(CLV)では、イベントによる情報発信を行うだけでなく、コミュニティ内で課題や取り組みも行っています。10月29日はインパクトマネジメント(IM)に関する研究会を行いました。
インパクトマネジメントは、「事業の社会的な効果や価値に関する情報に基づいた事業改善や意思決定を行い、社会的インパクトの向上を志向すること」と定義されます。環境・社会課題の解決に取り組むベンチャーとしては、その目指す世界像や変化に共感を得てもらうことが大事です。IMはCLV各社が取り組む課題解決と事業成長を橋渡しするツールとして大きな可能性を秘めています。
この分野において日本のトップ集団であるケイスリー株式会社をゲスト講師にお招きし、CLV内からは実際にIMを実践している株式会社ヘラルボニーの経験を共有し、ディスカッションを行いました。IMに関する全体的な理解とそのコアとなる「ロジックモデル」の実例を通した肌感覚での理解を通し、ディスカッションも活発なものとなりました。
サステナビリティやまちづくりという大きなビジョンの実現に取り組むにあたり、ステークホルダーの設定やアウトカムの設定は難しい面もありますが、より包括的なセオリーと具体のプロジェクトの組み合わせといった方法もありそうです。なによりも、実際にIMに取り組むプロセスを通し、投資家や社員も含めてビジョンやアウトカム、そして達成に向けた道筋を共有していくことが、ビジネスの社会的意義を高めつつ、より強い組織づくりにもつながっていくのではないでしょうか。IMの重要性を共有しつつ、CLV各社の事業特性に応じた課題の発見などもあり、意義ある場となりました。次回以降、実際にロジックモデルの作成に挑戦してみる予定です。
本研究会は忌憚のない議論ができるようにCLVメンバーと関係者の限定として実施していますが、研究会を通した成果はまた社会に還元していく予定です!(CLVの仲間として一緒に活動してみたいと思うサステナベンチャーの方はシティラボ東京の申し込みフォームからお問い合わせください)